constructionNo,6 F邸
この事務所に勤めはじめて、その頃からずっと構想を練っていたF邸。
幾枚のスケッチ、パース描きをしたのだろう。
デザイナーである住み手とボスがお互いに築いた想いの結晶。
土地のロケーションに惚れ込んだ施主。
森を切り取る大きな開口、それを絵画を鑑賞するかのごとく
少し離れてでも玄関から腕組みして立ちすくんでも
土間とリビングの境目に座っても
良い感じな目線の抜け感。心が豊かになりそうな、そんな空間。
冬現地調査にきたとき南の庭のあたり、ちょうど沢が流れている素敵な林だなーという
感想くらいで
到底ここまで鬱蒼とした森になるとは思いもよらず。
真夏の完成はこの家に似合っています。
毎回どんな物件でも思うけど、引き渡しはやっぱり少し寂しい気分。