『空気人形』
10月1日木曜日。
会社の振休に充てたこの日 普段と変わらない時間に起きる。
平日休みとはなんて贅沢!とベッドの中で嬉々として1日のスケジューリングをして。
前から少し気になっていた是枝裕和監督作品の『空気人形』というエイガを観に行こうと思い立った。
私は人を介する情報には時にがっかりさせられることも多いせいか、
事前にこの映画への評判や特集記事を避けるようにしていた節があった。
空気人形という軽いタッチの言葉のオブラートをめくると、そこには痛みやせつなさや
はかなさや可憐さが同居し“人って、生きるってどういうことか”という計り知れない大きなテーマが織り込まれていた。
今の自分だからこそ感じ得る不思議な体験をこの映画で体感さえした感覚に陥る。
それにキャスティングが見事!ぺ・ドゥナも板尾創路にも今後はまってしまいそうな自分。
途中後半のとあるシーンに涙が溢れてきて暫く止まらなかった。
ハンカチ、使うとは思っていなかったけど持って来ていてよかった。